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押出成形のタイル(Extruded Tile)について

  • Tile Capsule
  • 6月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月25日

〜特長・規格・施工のポイントまで〜


Tile Capsuleで取り扱うNATUCER(ナトゥセール)製タイルは、押出成形法によって製造された、高品質で意匠性の高いセラミックタイルです。ここでは、その製造方法や国際規格に基づく品質基準、施工の際の注意点をご紹介します。



押出成形とは?


押出成形は、粘土状の原料を金型(ダイス)から押し出して成形する技法です。 この製法により、以下のような特徴が生まれます:

  • 立体感のある複雑な形状が再現可能

    • 深い凹凸や装飾性の高いデザインにも対応でき、ブリックタイルやクラシック調デザインに最適です。

  • 個体差による自然な風合い

    • 1枚ごとに微妙な寸法や質感の違いが生じるため、空間全体に豊かな表情と温かみをもたらします。

  • 高耐久性

    • 高温で焼成されるため、外装や水回りなどでも使用できる耐候性・耐水性を持ちます。



ISO 13006:2012(E)に基づく品質基準(グループ A₁ₐ)


NATUCER製の押出成形タイルは、吸水率0.5%以下の低吸水グレード(グループA₁ₐ)に分類され、以下の国際基準に準拠しています。


寸法に関する基準値


項目 基準値(通常グレード)

長さ・幅の誤差 ±2.0% または 最大 ±4mm

厚みの誤差 ±10%(平均厚みに対して)

表面の平滑性 最大ずれ ±0.6%以内

直角度(角の精度) ±1.0%以内

※ ISO 10545-2 に準拠した測定法にて試験実施。


寸法表記ルール(当社表示基準)


Tile Capsuleでは、NATUCER製品の寸法表記においての製造公差を考慮し、以下の範囲内で記載しております:

• 長さ・幅:標準寸法 ±2〜4mm

• 厚み:標準寸法 ±1〜2mm


ご購入・設計・施工時の参考にしてください。



施工時のご注意点


押出成形タイルは個体差があるため、以下の点にご配慮いただくことで、より美しい仕上がりが実現します。


■ 1. 仮並べで色や寸法を確認

施工前にタイルを仮並べすることで、色味やサイズの違いを全体で調整できます。特に自然光下での確認をおすすめします。


■ 2. 複数カートンを混ぜて使用する

製造ロット内外で色・質感にばらつきがあるため、複数箱を開梱しランダムに混合して貼ることでムラを防ぎ、均一な仕上がりを実現します。

■ 3. 目地幅は3〜5mm以上を推奨

寸法差を吸収するために、適度な目地幅を設けてご施工ください。目地を詰めすぎると、バラつきが吸収できずに段差や不自然な並びが目立つことがあります。




まとめ:押出成形タイルは“空間に個性と温かみ”を加える素材


押出成形タイルは、工業的に均一な製品にはない独特のムラ感・立体感・個体差が魅力です。

NATUCER製タイルはその個性を活かしつつも、ISOに準拠した高品質な製造と検品体制により、デザイン性と安心感を両立しています。


空間に“味”を求める方、他にはない表情を大切にしたい方にこそ、押出成形タイルはおすすめです。



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