タイル ブランドガイド|MAINZU-小形スペインタイル専門[公式カタログDL]
- okimura7
- 6月20日
- 読了時間: 7分
更新日:6月23日
小形スペインタイルのパイオニア MAINZU タイル
── ヴィンテージからモダン・デコラティブまで、空間を彩る60年のクラフトマンシップ。

MAINZUについて|タイル ブランドガイド
1. MAINZU ─ スペイン発・タイルブランドの全貌
MAINZU(マインズ)は、1964年創業、スペインのヴィラ=レアル(バレンシア語: Vila-real、またはビジャレアル(スペイン語: Villarreal))に本社を置く、小形タイルに特化したタイルブランドです。
世界80か国以上に輸出実績があり、伝統意匠と最新技術を融合したデザインが特長です。

1-1. “小形タイル専門”という誇り

世界のトレンドが超大型フォーマットに移行するなか、独自の世界観を貫いた10×30 cm・15×15 cm・20×20 cmなどの多彩な小形フォーマットを展開しています。
2024年に創業60周年を迎えたMAINZUのラインナップは、スペインの古き良き陶磁器の趣はそのままに、日本国内のあらゆるシーンで “ちょうど良い小回り感” を実現するタイルがそろっています。
小さいからこそできる貼り分けや目地活⽤の自由度を活かし、狭小空間でも主役級の存在感を演出できます。
1-2. MAINZU の“人を彩る”デザイン哲学 — The Work Shop Factory

MAINZUが ‘The Workshop Factory’ と謳う彼らの工房は、ブランド内部の独自デザインはもちろんのこと、まだ無名の職人による革新的なデザインを積極的に採り入れています。 「感性を揺さぶるストーリーテリング」を重んじ、コレクションごとに土地の記憶や文化モチーフを落とし込み、“空間に物語を刻むタイル”を提案しています。
1-3. クラフト × ハイテクの両輪

1964年創業以来、職人技を核にしつつ、業界初のコンピューター管理や⾼精細インクジェット導入(2010–11年)など、製造プロセスを絶えずアップデート。小形タイルに“ビンテージの味わい+現代的な精度”を同居させています。
2. 60年の歩みで読む ─ 小形タイル革新のタイムライン

1964–1980年|白地の小形壁タイルからスタート
MAINZUは創業当初、清潔感のあるホワイトボディの小形タイルを製造していました。やがてバレンシアやアンダルシアの伝統意匠に魅せられ、装飾的な幅木タイルをラインアップに追加します。これが後の豊かなデコラティブ路線へつながるターニングポイントとなりました。
1993年|20×20 cm ライン新設 – 生産量と表現幅が飛躍
第二キルンを増設し、20×20 cmフォーマットの量産を開始しました。壁材中心だったポートフォリオに床対応品を加え、商業空間案件が拡大しました。
2000年|15×15 cm シリーズ「Estil Antic」でヴィンテージ市場を開拓
モロッカンタイルやアンティークセメントを思わせる“揺らぎ”を 15×15 cmに凝縮。DIYからブティックホテルまで幅広い支持を獲得し、“ヴィンテージ × 小形” というカテゴリーを確立しました。
2010–2011年|デジタルプリント革命 – 高精細+多層インクで質感を再現
最新インクジェットプリンタの導入で色数は4色から6色、多層印刷によりクラックや釉薬溜まりまでリアルに再現。デコ表現がかつてない多様性を獲得します。
2019年|OPTYM ポーセリン誕生 – 建築スケールへ領域拡張
厚さ9 mmで高曲げ強度を持つポーセリンボディOPTYM を発表。屋外床MYSTICシリーズは、自然石の風合いを再現したタイルで、高級感と落ち着きを兼ね備えています。その独特の模様と質感は、ホテルのロビーやラウンジなど、エレガントな空間に最適です。また、耐久性にも優れており、長期間にわたって美しさを保ちます。
3. コレクション&スペック早見表|サイズ・仕上げ・技術
カテゴリ | 概要 |
コレクション数 | 100 以上。FONDANT、LIVORNO、TIKIDAなど陶器・磁器ともに多彩。 |
設計価格 | ¥ 5,900〜10,000/㎡ |
仕上げ | 光沢、マット、メタル、セミグロスなど 6種。 |
床対応 | レクションにより厚み 7〜11 mm・素地仕様が異なるが、屋外テラスや商業床に対応する耐凍害・滑り抵抗R10〜R11相当※の小形タイルも多数ラインアップ。 “アウトドアで使える小形タイル” という検索ニーズを強く拾える。 |
独自技術 | 凹凸のある Bombato 成形(ボンバート成形:タイル表面を山型に膨らませる立体プレス技法)、デジタルエングレービングによる立体柄表現。 |
※滑り抵抗 R10〜R11 ドイツ発祥の滑り抵抗試験規格「DIN51130(油膜を敷いた傾斜路を安全靴で歩行する“ランプ試験”)」に基づく評価。 R9 = 6〜10° ・・・乾いた屋内床の標準レベル R10 = 10〜19° ・・・住宅キッチンや商業施設の共用部で安心できる滑り抵抗 R11 = 19〜27° ・・・屋外テラス・玄関アプローチなど、水や雨で濡れる場所に推奨 (参考 R12 = 27–35°、R13 = 35°超:油や粉が多い食品工場など特殊用途) R値は角度が大きいほどグリップが高まり、安全性も向上します。MAINZUのポーセリンシリーズの一部は、R10〜R11を確保し、屋内外の多用途に対応しています。
4. 地球に優しいタイルづくり ─ MAINZUの環境ロードマップ
MAINZUのタイルは、製造段階から運用フェーズまで、CO₂・水・認証の3方向でプロジェクトの環境スコアを底上げする、地球にもビジネスにも優しい選択肢です。

4-1. SUSTAINABLE CERAMICS プロジェクト
2020 年始動の社内イニシアチブ。2030年までにCO₂排出強度(製品1 m²当たりの排出量)を 2015年比40 %削減するロードマップを公開。
最新の高効率トンネルキルン導入により、天然ガス使用量を25 %削減。
本社屋根に1.2 MWの太陽光パネルを敷設し、昼間操業電力の約35 %を再エネ化。
環境メリット:
省エネ・低炭素建築を目指す設計で "タイルを選ぶだけ" でCO₂削減実績を積み上げられる。
4-2. 循環型ウォーターシステム
原料調合・研磨工程の廃水を多段フィルタ+逆浸透でリサイクル。
2024年時点で、工場内水循環率83 %。2025年には90 %達成見込み。
環境メリット:
水資源が限られた地域のプロジェクトでも安心して採用でき、環境配慮型調達指針に合致。
4-3. 認証・規格への準拠
ISO 14001(環境マネジメント規格):企業が継続的に環境負荷を把握・削減できる仕組みを国際基準で構築していることを証明。2025年第2四半期予定。
EPD(環境製品宣言):製品のライフサイクル全体の環境負荷を第三者が検証し公開する国際フォーマット。主要5コレクションで登録済み。
EUタクソノミー対応:欧州グリーンファイナンス基準に適合し、サステナブル投資の対象となり得る建材カテゴリーに区分。
CEマーク:EU域内で安全・性能・健康要件を満たす建材として自由に流通できる証明。
環境メリット:
LEEDやBREEAMなど国際的な建築環境認証の書類作成をスムーズにし、評価ポイントを獲得しやすい。
5. 施工実例ギャラリー|空間で映えるMAINZUタイル
ユニークで大胆、ディテールの細部に渡るMAINZUの魅力をご覧ください。
6. 日本市場に選ばれる理由|小形タイル No.1 の MAINZU

海外の超大判化が徐々に日本にも取り入れられてきているとはいえ、建物事情がら、小さなフォーマットはまだまだニーズのある形状であるといえます。 欧米やヨーロッパのハイデザイン・タイルが大判に限定されていくなかで「小ぶりでファッショナブル」というタイルデザインは、MAINZU独自の唯一無二性といえます。 住宅やホテル、飲食店など、その規模を問わず「質感とサイズ感のバランスが絶妙」と評判なのが、MAINZUのタイル最大の魅力。小さくても主役になれる、それがMAINZUなのです。
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海外在庫もOK──MAINZU全アイテム取り寄せ対応
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