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テラコッタタイルを庭やテラスに使う|屋外対応タイルの選び方

  • 2 日前
  • 読了時間: 5分

テラコッタタイルが床に使用されているテラスのイメージ
▲ テラスの床にMAINZU FONDANT(COTTO)を使用

庭・テラス・バルコニー——屋外の床面にテラコッタタイルを使いたいと思う方は多いのではないでしょうか? しかし、「テラコッタ タイル 屋外」で検索すると、凍害・吸水率・タイルの劣化といったリスクの情報が多く出てくるのも心配の種でしょう。

本記事では、屋外でテラコッタタイルを使用するための素材の選び方、凍害対策、施工ポイント、代表的な製品を整理して紹介します。



  1. 屋外でテラコッタタイルを使うときの前提:凍害リスクの理解


本物の素焼きテラコッタタイル(陶器質)は、屋外の使用には向きません。

理由は吸水率にあります。陶器質のテラコッタタイルは吸水率が10%を超える多孔質素材。素地に吸収された水が冬季に凍結・膨張し、タイルが内側から割れる「凍害」が起こります。関東以南の温暖地であっても、屋外に使用することは推奨されていません。


テラコッタの質感が表れている壁面の写真

屋外でテラコッタを使いたい場合は、以下を選ぶことが大前提です。

  • 磁器質のテラコッタ調タイル(吸水率≤0.5%)

  • または耐凍害試験をクリアした製品



  1. 屋外対応のテラコッタ調タイル:3製品比較

製品

素材

吸水率

防滑性能

代表用途

Natucer Argile

押出成形・磁器質

≤0.5%

テラス・バルコニー

Mainzu Fondant

プレス成形・磁器質

≤0.5%

玄関ポーチ・アプローチ

Mainzu Bottega

プレス成形・磁器質

≤0.5%

庭・ガーデン




  1. テラス・バルコニーで使うなら


3-1. Natucer Argile のテクスチャが屋外に最適な理由

Natucer Argileは押出成形製法による磁器質タイルです。押出成形特有の表面テクスチャ——微細な凹凸と素地感——が屋外の雨天時でも滑りにくい自然な防滑性を発揮します。 また、磁器質のため吸水率が低く、凍害リスクも管理されています。


  • Palermo(パレルモ)  :温かみのあるオレンジ系。地中海スタイルのテラスに最適。

  • Verona(ヴェローナ)  :落ち着いたベージュ系。和モダンな外構まで幅広く対応。

  • Ferrara(フェッラーラ):深みのあるブラウン系。重厚感のある外構デザインに。





  1. 玄関ポーチ・アプローチで使うなら


4-1. 玄関ポーチからアプローチまでをテラコッタで統一する

玄関ポーチ〜アプローチ(敷石部分)〜外構の側溝蓋まで、屋外対応のテラコッタ調タイルで統一すると、地中海の邸宅のような外観ができあがります。


Mainzu Fondant は200角の小口タイルをランダム貼り・直張りどちらにも対応し、コブルストーン風(石畳)の仕上がりが人気です。Natucer Argileの大判はよりモダンで建築的なアプローチに向いています。





  1. 庭・ガーデンで使うなら


5-1. 半屋外スペースの床に連続性を持たせる

庭のテラス部分に、リビングで使用しているテラコッタ調タイルを敷くと、リビングの床から庭まで素材の連続性が生まれます。ガラス引き戸を開け放ったときに室内外の床が同じ「テラコッタの世界」でつながる演出です。


5-2. 施工のポイント

  • 水勾配を必ず設ける1/50〜1/100程度の水はけ勾配が必要です。水が溜まると凍害・苔・劣化の原因になります。

  • 目地材は屋外対応品を選ぶ柔軟性のあるポリウレタン系または目地材専用品を使用。通常のセメント目地は剥離することがあります。

  • 専用接着剤で施工屋外環境に対応した接着剤(耐水・耐凍害性能)を施工業者と確認してください。

  • 下地は十分に乾燥コンクリート下地の水分が残っていると接着不良の原因になります。





  1. メンテナンス:テラコッタ調タイルを綺麗に維持するために


  • 日常清掃    :水洗い・中性洗剤で対応可能。高圧洗浄機は目地材に負担がかかるため注意。

  • 苔・カビへの対応:定期的な清掃と目地材のチェックが重要。専用の防苔剤も有効。

  • 目地の点検・補修:3〜5年ごとに目地材の剥離・ひびをチェックし、必要に応じて補修。

  • シーラー処理  :タイルには不要ですが、目地材の保護にシーラーを塗布する場合があります。



  1. まとめ


テラコッタタイルを庭・テラスに使たいのであれば、磁器質のテラコッタ調タイルを選びましょう。本物の素焼きテラコッタを屋外床に使うと凍害・劣化のリスクがあります。 テラコッタタイルについて、その歴史や磁器質製品、比較についての情報などを知りたい方は、こちらの「テラコッタタイルとは?本物の温もりと現代の機能を融合した“テラコッタ風”デザインの魅力」も併せてご覧ください。

屋外環境は施工精度(水勾配・接着剤・目地材)も仕上がりと耐久性を左右します。 サンプル請求と並行して施工計画を専門家にご相談ください。




  1. よくある質問(FAQ)


Q1. 本物のテラコッタタイルを屋外に使えますか?

原則推奨しません。陶器質のテラコッタタイルは吸水率が高く(10%を超える)、凍害(素地内の水が凍結・膨張してタイルが割れる)が起こるリスクがあります。 磁器質のテラコッタ調タイル(吸水率≤0.5%)か、耐凍害試験をクリアした製品を選んでください。


Q2. Natucer ArgileはDIY施工できますか?

Natucer Argileは押出成形製品のため、エッジに微細な揺らぎがあり、熟練度が必要な素材です。屋外施工は水勾配・接着剤選定・目地材の耐候性確保が不可欠なため、専門施工業者に依頼することを強く推奨します。


Q3. テラコッタ調タイルのテラスは滑りますか?

Argileの押出成形テクスチャは自然な防滑性があります。また、Mainzu Fondantは高い防滑性能を 示す、DIN 51130規格のR11を取得しており、雨に濡れた屋外でも安全に使用できます。Harmony Sensaも屋外対応の防滑性能を持ちます。


Q4. テラスのテラコッタタイルに水が溜まって困っています。どうすれば?

施工時の水勾配が不十分な可能性があります。1/50〜1/100の排水勾配が必要です。既設タイルを剥がしたのち、勾配モルタルを再施工するか、排水トレンチの追加を検討してください。施工業者に相談するのが一番です。



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